ダークで迷ってサイダーズ
ここ数日かなり暖かい。
昨年のこの時季はまだ北海道に住んでいたので、これが例年並みなのかは
わからないがとにかく暖かい。というか昼間は既に少し暑く感じるくらい。
この時季になって気づいた事といえば、自分の住んでいる地域は意外にもサクラ
の木がとても多いという事。あいかわらず何処に行っても狭いし混雑しているけど、
そんな雑然とした街中でも少し歩けば満開となったサクラの木を目にする事が
できる。
近くの学校では、新入生達が桜の花びらの下を親子揃って歩いている光景を初めて
見た。雪は降ってもサクラが咲いている事はほぼ無い北海道と違って、こちらの
入学式はホントに「晴れの日」といった感じで、見ているこっちまで思わず
「がんばれよ!」とか声をかけたくなる。かけたくなるが、それ以上に「お前もな!」
である事は間違いない。
北海道の花見というとみんな当たり前のようにジンギスカンをやるのだけど、
誰一人として焼肉セットを展開していなかったのがなんだかちょっと寂しい。
あれは北海道だけなんだろうか?
マスエフェクト2をなんとか終え、次はスカイリム?いやFF13-2?気合入れて
ダークソウルか?とかさんざん迷った挙句、手を付けたのはコチラ↓
ソウルではなくサイダーズ!ダークサイダーズ!
自分がこのソフトを購入したのは発売からだいぶ経ってから。全然メジャーでは
ないだけに知らない人も多く、今購入しようとするとわずか千円台で手に入ってしまう
いわゆるB級的なタイトルではあ・り・ま・す・が!ここまでの感想もB級かというと
応えはノー。どのくらいノーかというと、ようやく追い込んだ最重要指名手配の人
にあと一歩というところで自殺された時のジャック・バウアーが叫ぶ
「NOOOOOOO!!!」くらいのノー。
B級だと思ってた自分の記憶を「皆知らないだろうがオレは知ってるぜ」と発売当時
にどや顔してた記憶で上書きできるものならしてしまいたい。
それくらい面白い。というか、よく出来てる。
最近アクションゲームの評価というと、ココがアレに似ている、コレはアレのパクリだ、
こんな要素はいらないなどなど目にするけど、そういった視点で見てしまうとこの
ダークサイダーズも間違いなく埋もれてしまうタイトルの一つ。というか実際埋もれて
しまっているといえる。なんだかとても勿体無い。新しい体験をさせてくれるタイトルは
本当に嬉しいし、独創性のあるものは確かにステキだと感じるけど、個人的に
言わせてもらえばパクりや二番煎じである事の全てが悪い事だとは思わないし、
常にオリジナルで尖ったものは評価されるかというとそうでもないと思う。
主人公であるウォーの赤い衣装を緑の三角帽に替え、燃え盛る馬の炎を鎮火して、
世紀末の風景をファンタジックな美しい世界にしてしまえば、誰もが知ってる三角形
を探すゲームとやってる事はそう変わらない。加えて、超有名なドラゴンに乗る
シューティングや、評価がめちゃ高いあのパズルFPSと同じような体験も盛り
込まれているのだから、悪い言い方をすれば良いとこ取りのパクリゲーである事を
完全否定する事はできない。できないんだけど!
できないんだけど、「でも面白いよ!」というのが率直な感想。
それらオリジナルタイトルを超えるまでとはいかないまでも、どの要素もしっかりと
自分の物にしているというか、「ダークサイダーズ」として楽しめるように作りこまれて
いるのだから印象が悪い訳が無い。そしてそれらをちゃんと楽しめるよう、アクション
ゲームとしての基本的な部分がとても大事にされているのである。
レスポンス、爽快感、タイミング、どれか一つでも欠ければそれは不満となって
しまい、そうなるとその体験全てがアレやコレの劣化版というレッテルを貼られて
しまう。まぁ実際そう感じている人もいるかもしれないけれど、自分が感じた
「ダークサイダーズ」は俗に言う二番煎じの域を脱した優良タイトルであると同時に、
最近プレイしたアクションゲームの中では特にお気に入りのタイトルの一つとなった。
あと、地味にグラフィックがとても良い!
グラフィックが「キレイ」なのではなく「イイ!」。
天使と悪魔(と第3者?)の闘いによって人間が滅んでしまった後の地球(人間界)
がこのゲームの舞台となっているのだが、その世紀末っぷりがとてもリアルに
描かれていて、フィールドを歩いているだけで世紀末の空気に浸る事が出来る。
世紀末というと頭にトランプ模様の人達がやたら物騒なバイクに乗って現れそう
だが、そんな方々もとっくに滅んじゃってるのがダークサイダーズの世界。
崩壊したビルや高速、かつて華やかだった広告塔、そこは確かに人間が存在した
世界なのだがフィールドで生きている人間に会う事は無い。
単純なキレイさで言うとこれよりキレイなグラフィックのタイトルはいくらでもあるの
だけど、トータルでの空気感がその世界を見事に表現していてとても美しく見える。
上手く言えないけど、消火栓一本ですらなんだか異様に存在感があるのだ。
これと似たような体験をしたタイトルというと地球防衛軍がある。キレイか?というと
それ程キレイではないんだけど、デカい物が本当にデカく見えるあの迫力ある
グラフィックが大好きで、今でもリアリティ評価の際の個人的な物差しとなっている。
ダークサイダーズのグラフィックは、地球防衛軍の放つよくわからない圧倒的な
存在感と同じものを放っているように感じる。そしてそれは自分としては異常に
テンションの上がる要素の一つだ。
伝えようとしてみたものの写真がヘタっぴなので全然伝える事が出来ないのが
もどかしい。ちょっとでも気になった人はぜひその目で見てほしい。
というかぜひプレイしてみてほしい。
良くも悪くも今なら特価状態なので、価格以上の体験が出来ることは確実!
保障はしないけど確実!です。
あと、THQ頑張れー!!!
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