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2012.04.20

F1の良いお客様は決断するのが大事

今季F1の第④戦となるバーレーンGPが荒れている。

開催国となるバーレーンではF1を富の象徴、支配者層のスポーツと位置付けて
抗議デモ等を行う人々の姿が見られるようで、ネット上には様々な写真が掲載されて
いる。F1と政治の関係はもうずっと前から取沙汰されている話題ではあるけれど、
莫大なお金と利権が絡んだ複雑な仕組みの上に成り立っている以上は避けられない
ものなんだろうな・・・・とこれまで漠然と思ってきた。

実際、デモを行う人々のF1に対するネガティブな思いが解らないわけではないし、
お金が無ければ何も出来ないのがモータースポーツであるという事も身を持って
知っているけれど、それでも!それでもF1は素晴らしいスポーツであるという事に
変わりはないし、今日まで数々のドライバーがサーキットの内外を問わず世界中
で魅せてきたパフォーマンスに夢中になり感動した人々に貧富の差は関係無い。

自国の恵まれない子供達を支援し、夢を与え続けたアイルトン・セナ。
今でも褪せること無く自分の中のヒーローとして輝き続けるセナだけど、もし今
セナが生きていてこの現状を見ていたら・・・・何を思い、どう行動するのだろう。

セナじゃなくてもこの状況に胸を痛めるドライバーは本当に多いはず。
というか、ドライバーに限らずともワールドチャンピオンシップを戦うコンストラクター
のスタッフは文字通り世界を見てまわるわけだから、バーレーンの現状に対しては
それぞれ色々な思いがあるのではないだろうか。例えFIAやジャーナリストの一部が
「平穏で通常通りだ」と語っているとしても、スタッフやドライバーの心理状態までが
平穏で通常通りだとは到底思えない。

F1が純粋なスポーツである事は今後も出来ないのかもしれないけれど、見方を
変えれば、普段ニュースを見ない人々や国外の情勢を全く知らない世界中の人達
が、F1のスポーツでは無い側面に干渉する事によってその国の本当の現状を
垣間見たり知ったりする事ができるともとれる。

でも、だからこそデモが効果を発揮するのか?
・・・・うーん、自分の小さな頭と少ない経験ではどうしようもないという事しか
わからない。でもはっきりしているのは、それでも自分はF1が大好きだという事だ。

そんなこんなでF1の事ばかり考えていたら、昨夜どこかで何かのハズれる音が
聞こえた。なので、今日は電気屋へ行ってそれが何の音だったのか確かめる事に
した。心のままに足を進めると、体は迷うこと無くBSアンテナのコーナーへ進んで
行き、そこで歩みを止めた。冷静に考えれば考える程、今の住居でBSを受信する
のは環境的に難しいという結論に達していた為、ここ1ヵ月くらいBSアンテナ設置
に二の足を踏んでいたのだが、遂にそんな障害が目に入らなくなる程にF1見たい度
が限界を超えたのだ。昨夜の音の正体は我慢リミッターがハズれる音だった。
やっぱりそうだった。

映る映らないは最早二の次だ!F1を見ると決断する事が大事なのだ!
もしこれで映らなくても「最大限F1を見る為の努力はした」という結果は残るので、
残ったアンテナが粗大ゴミになろうが中華鍋になろうがそんな事はどうでもいいので
ある。人はこれをやけくそと呼ぶ。が、自分としては結果は良くないが、迷っている
よりも前には進んだ事になるのでいいのだ。

躊躇することなく店員さんに「このアンテナをくれ!」と言った。

「品切れです」と言われた。

さっそく出ばなをくじかれたが、品切れごときで冷めるF1熱ではない。
オレのエキゾーストは既に真っ赤っ赤なのだと思いつつ「注文してくれ!」と言った。

「2週間かかります」と言われた。

フッ、そいつは客注受付時の常套句であってホントは近隣店舗にあれば3日くらい
で届くのさ!と見抜いたので、「他店にないのか?」と聞いた。

「ないです」と言われた。

そんな冷たくされてもオレのカーボンブレーキは既に1000℃に達している!
と思ったので「じゃあどうすればいいのだ?」と聞いた。

「スカパーならタダだし5日後に取り付けられます」と言われた。

20120420

加入した。

勘違いしてはいけない。電気屋さんの良いお客様やスカパーのお客様にされたの
ではない。自分はF1のお客様なのだ。

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